クリニックスタッフのモチベーションを上げる内的動機経営
ようやく梅雨が明けましたね。大阪、奈良、京都、兵庫エリアの女性社労士、二上です。クリニック様と動物病院様、および中小企業様向けの社労士業務を行っています。本日はクリニックのスタッフのモチベーションについてお話したいと思います。
クリニックや動物病院などの医院経営をされていると、5~15名ほどのスタッフを常時雇用されていることが多いかと思います。人間が複数集まれば、様々なタイプや常識、価値観を持った方が出てくるのは当然のことと言えます。
自主的に、前向きに、柔軟に働いてくれるスタッフばかりではなかったり、労務ルールを守ってくれる人ばかりでないこともあるでしょう。いろいろな方がいることは前提としても、できるだけ自主的にモチベーション高く働ける職場にしたいものです。
モチベーションと内的動機
モチベーションを考える時に、当事務所では、「内的動機」にフォーカスすることをお勧めしています。例えばクリニックスタッフにとって金銭的・地理的な条件も大事ですが、これらは外的動機にしかつながりません。究極を言えば他のクリニックでも働けるかもしれません。しかし、クリニックの経営指針や理念、また人間関係など、内的動機に働きかけることができれば、長く前向きに働いてくれるスタッフが増えます。さらに患者様への対応も前向きになる、患者様に自主的に適切な対応をしてくれる、などメリットは多いものです。
リスキリングは外的動機
昨今、リスキリングという言葉がよく聞かれるようになりました。これは、読んで字のごとおく、「REスキル」です。つまり技術などに使われることが多く、もう一度技術を習い直すイメージですね。クリニックでいえば、例えば受付の方に秘書検定を受けてもらう、看護師や技師、歯科衛生士に研修を受けてもらうといったことはできます。とはいえ、これは技術という外的動機にしかなりません。
もし、内的動機がなければ、研修を受けたそばからやめてしまう、といったリスクも考えられます。しかし、院長先生自身が内的動機に注目し、スタッフのモチベーションケアをすることはクリニック経営においてそのようなリスクを減らし、集患においてもメリットがあります。
クリニック院長先生によるモチベーションケア
もちろん、モチベーションは自分で上げるもので、院長先生にモチベーションを上げてもらうというのも変な感じはしますが、とはいえ、クリニック経営において、人に注目することは重要と言えます。
その時に、クリニックスタッフの内的動機に注目すると、どのようなことができそうでしょうか?例えば以下のようなことが挙げられます。
- スタッフに、行動を指示するのではなく、なぜそれをして欲しいか明確に伝える
- スタッフの「行動ではなく」「なぜその行動をとっているか」に注目する
- クリニックの理念やありたい姿を常に発信し、スタッフの内的動機に働きかける
モチベーションアップ研修
クリニックの院長先生が、労働よりも労働「者」をみることも上記で述べたように大事ですが、時には外部の手を借りることも助けになります。研修を導入しモチベーションアップを実施することもいつもと違う新しい風を吹かせることができます。外部講師との対話によって、内的動機に気づくスタッフがいたり、自分で主体的に動くことを学ぶことができます。
当事務所では、「クリニック様の課題」に焦点を当てたオーダーメイド研修を実施しています。クリニック様や動物病院様のスタッフおひとりおひとりのモチベーションや成長を考えて、オリジナルの研修を院長先生とともに設計させていただきます。
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