労務管理がなぜ経営者・院長先生にとって大切?
新しい年になって早くも1カ月が過ぎてしまいました。2025年の最初の記事では、基本の「キ」に立ち返り、中小企業やクリニック・動物病院の経営者・院長先生にとってなぜ労務管理が大切なのかを考えていただけたらと思います。
一言でいえば、それは経営に直結するからです。
労務管理がうまく行ったケースと、うまく行かなかったケースでそれぞれ見ていくと分かりやすいかと思われます。
労務管理がうまく行くと・・・
うまく行った場合に期待できる効果として
- 従業員のモチベーションがあがり、業務効率が上がります
- 従業員の健康が守られ、欠員や離職が減り、経営が安定します
- ワークライフバランスが安定し、仕事に集中でき、効率化します
- 人間関係も良くなり、業務がスムーズに回ります
つまりは、職場環境を改善し、働きやすい職場になると経営効率(ヒト・カネ・情報・時間など)が改善する、ということになります。
逆に労務管理がうまく行かないと・・・
上記のようにうまくいくと良いのですが、労務管理に失敗すると、業務効率が落ちて経営が不安定化しますが、それ以前に法的なリスクも上昇します。
可能性として、
- 労働基準監督署からの指摘が入る
- 従業員から訴えられるリスクが上がる
- 法的なものの他、モチベーションが下がる・健康リスクが発生する・離職が増える等
近年では、労働者が地域の労働組合に入り相談するケースが増えています。またSNSなどで情報を発信しているため、労務管理を怠ったり、法に違反する、また人財の扱いを間違えると、企業やクリニック・動物病院を名指ししての不満をオンラインに書き込まれることもあります。
そうなると、このようなことが起きます。
- ブランドイメージや評判の低下
- お客様が企業様やクリニック・動物病院様から離れる
- 採用希望者が減る
これらは中小企業様やクリニック・動物病院様にとっても大きなリスクとなります。
ですから、そもそも法令順守することによって、会社・医院の信頼を守ることができるのです。
労務管理を強化するために
どのようなことを意識しておけばよいでしょうか?シンプルに下記の4つを覚えてください。
- 労働時間に関して法規を守りましょう
- 労働契約を労働法にしたがってしっかり結び、その範囲で労働や賃金の支払いを行いましょう
- 契約の中で、労働条件の明示について2024年に法改正されましたので、しっかり見直しましょう
- 自社・自院独自の働きやすい環境づくりを行いましょう
当事務所では、中小企業様やクリニック・動物病院様に向けた従業員の雇用や人事労務に関するご相談など、女性社労士がご相談承ります。その他、中小企業様、クリニック・動物病院様のニーズに合わせた研修なども実施しております。お気軽にお問い合わせください。
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