2022-04-12

【関西寺社巡り】宝山寺(奈良県生駒市)

宝山寺

奈良県生駒市

 

今年のお花見も昨年に引き続きコロナ禍でなかなか遠出ができないのが寂しくて、せめて近場でも旅行気分を味わいたいと、30年ぶりに生駒山の宝山寺を訪れました。車でも簡単に生駒山中腹まで行けますが、可愛い動物のケーブルカーに乗りたくてあえて電車で行きました。みなさんにもおすすめのルートですのでご紹介します。

 

もともと生駒山は古来より神聖な山として仰ぎあがめられ、役行者や弘法大師にもかかわりが深い場所でしたが、江戸時代に聖天(大聖歓喜天)が祀られてからは、現世利益を求める多くの人に信仰されるようになり、今は商売の神様を祀る日本三大聖天のひとつとして親しまれています。

 

 ケーブルカーの「宝山寺」駅で降り、ひたすら階段の参道を上がっていきます。運動不足の身にはなかなかつらいものですが、ふと振り返ると満開の桜の花の向こうに少し霞がかかった奈良の山々の景色が目に入り、ずっと立ち止まって眺めていたくなりました。

 

 宝山寺は様々な仏様や神様が祀られ、山中の寺院ならではの独特な雰囲気がありますが、何といっても本堂の後ろに見える岩壁「般若窟」は、見上げていると現実を忘れるような不思議な感じがしてきます。足が疲れすぎて、とても奥の院まで上がれませんでしたが、ゆっくりとお参りできました。

 

【ケーブルカー ブル】

 

【般若窟の前に建つ聖天堂拝殿】

 

 宝山寺お参りの楽しみの一つに、参道があります。昔は旅館や料理屋が立ち並び、花街として大変賑わっていたそうです。今はお洒落なレストランやカフェになっていますが、それもコロナのためか半数の店は休業や閉店で少し物悲しい雰囲気でした。それでも私が入ったお蕎麦屋さんは、眼下に広がる景色を楽しみながら美味しい十割蕎麦をいただけて大満足でした。

 

【天ぷら蕎麦】

 

【店からの景色】

 

帰りは参道を生駒駅まで下って行きました。上りはケーブルカー、下りは歩くと決めていましたが、本当にナイスな選択だったと思います。桜吹雪の中を久しぶりに至福な時を堪能することができました。

 

近場でもいいところはたくさんあるのだから思い立ったら億劫がらずにとにかく出かけてみよう、と思えるような今年のお花見でした。

 

 【参道途中の鳥居】

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