2021-11-05

社内研修を失敗させないための4つのポイント

こんにちは、大阪、奈良、京都、兵庫エリアの社労士、二上です。
中小企業様およびクリニックと動物病院向けの社労士業務を行っています。

限られた時間の中で研修をするなら、「効果のあるものにしたい」「無駄なものにはしたくない」と思いますよね。
そのような、中小企業やクリニックの経営者の方におさえていただきたい「研修を失敗させない4つのポイント」をご紹介します。
社労士クレイン
社労士クレイン

 

① 目的・課題を明確にする

研修の目的やゴールがあいまいだと研修の効果は発揮されません。
「社員研修を実施したら、従業員・スタッフが見違えるような変化を起こし、業績が上がった!」なんて魔法のようなことは起こりません。また、実施することが目的になってしまうケースもありますが、それでは期待する効果はなかなか出ません。

重要なポイントは、
研修を通して、どのような状態になってほしいか?、従業員・スタッフや職場にどのような影響をもたらしたいのか?など、期待する効果は何かを明確にする必要があります。
もし、職場に何か足りていないと感じるものがあるとすれば、その課題を明確にしましょう。

 

② 目的・課題に応じた研修選び

目的・課題を明確にしたら、その目的を達成するため・課題を解決するために何が必要か?を洗い出します。

例えば、

  • 「残業時間を減らしたいが、日々の仕事が減らない。効率よく仕事ができるよう改善し、従業員の残業をゼロにしたい」ということが目的であれば、業務改善・効率化を学ぶ研修やコミュニケーションを良くし職場のコミュニケーションをスムーズにする研修

  • 「お客様の数を増やしたい、地域から愛されるサービスを提供できるようにしたい」がゴールであれば、「地域から愛されるサービスを提供する」ために、接客マナーやホスピタリティマインドを学ぶ研修

 

目的や課題が明確になっても、「どの研修が必要か分からない・・」ということはよくあることです。
その場合は、どのような研修が必要か、からご相談可能ですので、
お問い合わせください。

 

 

③ 会社の事業内容・受講者(従業員・スタッフ)に合った研修をデザイン

目的・目指したい効果などが明確になり、どのような研修が必要か見えてきたら、次に大切なことは「その研修が、自社の特性や従業員・スタッフのメンバーに合ったものか?」ということです。

例えば、クリニック様の場合、クリニックというサービスの特性に合わせて研修がデザインされているものが良いでしょう。
また特定の人材に向けて実施する必要がある場合は、その人材の課題にアプローチすることが大切です。

 

ビジネスマナーやコミュニケーションスキルと一言で言っても、その職業や役職などによって効果的な方法やアプローチは様々です。もちろん、基礎を学んでそれぞれの仕事や立場に合わせ応用することができればよいですが、受講する人(従業員・スタッフ)それぞれの日々の仕事とリンクできなければその場限りの学びになってしまいがちです。

 

企業・事業所や組織の特性と、受講者(従業員・スタッフ)の規模や特徴を理解したうえで、研修が設計されることでより効果的な研修となります。当事務所でも、よくすり合わせをして、課題にアプローチできる少人数研修を行っています。
外部の研修会社に依頼する場合は、すでに設計されたものを提供するだけという場合もありますので、依頼する際に確認することをおすすめいたします。

 

④ フィードバック・フォローアップ

フィードバックとは、社員研修を受けた直後に従業員・スタッフに研修の感想やどのような学びがあったかを振り返りコメントをもらうことです。フィードバックを行うことで、受講した従業員・スタッフが改めて学んだことの振り返りが行える、どのようなことが実践で活かせるかのアクションプランが立てられる、などのメリットがあります。
また、会社・事業所にとっては、次回に研修をする際の参考となるコメントももらうことができます。

フォローアップは、受講した内容が実際の業務で活かせたか、学びを意識して業務をした結果どのような変化があったかなど、社員研修を受けて数か月後に従業員・スタッフに確認・コメントをもらうものです。
学んだことの振り返りにもなりますし、何か変化があったというコメント・実例は、他の従業員・スタッフにも影響を与えます。

 

これらのポイントを意識して、社員研修を実施することで一層効果のあるものとなります。

 

社員研修での学びを行動定着に繋げるポイントは?


素晴らしい内容の社員研修を準備・実施しても、研修を受けた従業員・スタッフの行動につながらない・定着しない、となってしまっては残念な結果となってしまいます。

実際に1度きり、たった数時間の社員研修で完璧に学び、明日から別人・別の職場かと思わせるような大変化が起こるのは難しいことです。とは言っても、経営者の方としては、社員研修が意義あるもので、「従業員・スタッフや職場にとってプラスになるものであってほしい」、「学びが少しでも職場での行動の変化につながってほしい」、と願われるのは当然のことです。

 

社員研修での学びを行動定着に繋げ、効果的なものにする、3つのポイントをご紹介いたします。

 

  1. ✓社員研修に取り組むことの意義を感じてもらう(目的の共有)
    なぜこの研修をするのか?研修をすることでどのような効果があるのか?を従業員・スタッフに共有することが大切です。「お客様が心地よい、また来たいと思う環境にしたい」「職場のみんなが気持ちよく働けるような環境を作りたい」など、前向きな目的があることを共有することで、意識は違ってきますし、学びの定着度も変わってきます。

  2. ✓実際に体を使ってみる(アウトプットをする)
    学びを定着させるためには、インプット(受け身型、聞く・見る)だけでなく、話す・聞く・行動などのアウトプットが必要といわれています。(参考:学びを結果に変えるための「アウトプット」ノウハウ | ダイヤモンド・オンライン

    研修の中で、それぞれが話し合い・意見を出し合う、ボードに書き上げる、ロールプレイをする、など体を動かすアウトプットがあるとよいでしょう。体感する際に、実際の業務や日常の出来事などが反映すると、研修後に「実際にやってみる」という行動(=アウトプット)につながるため、より一層定着度が高まるでしょう。

  3. ✓研修の内容が実際の業務とリンクしているか
    上記にも触れましたが、実際の業務や日常の出来事などが反映されていると、研修の中でより鮮明にイメージができます。実際に活用できるイメージができるため、ただ何となく知識を聞くだけよりは数倍も脳に残ります。
    研修の最後に、「明日から現場でできること」(アクションプラン)があると、実際の行動に移行しやすくなり、そして定着へとつながる効果もあります。

 

上記に挙げた3つを意識して研修を組み立てることで、学びが従業員・スタッフの学びを定着させ、職場で活かすことができます。

 

助成金について


研修の内容や対象者、時間数によっては、助成金をご利用できる場合もあります。
助成金を利用しての研修をご検討の場合は、
お問い合わせください≫

 

 

社員研修は、業務をこなすこと以上に、従業員が成長できる良い職場を作るためには重要なものです。コミュニケーションなど様々な学びの中で、同じ職場で働くみなさんがどのように互いが気持ちよく、そしてより効率的に働けるか?を考える機会にもなります。人材育成は、事業を継続・成長させるには欠かせません。

研修は一口に言っても様々です。
当事務所では、経営者様の「職場の環境を良くしたい」「それぞれの従業員がのびのびと働き、成長する職場にしたい」という気持ちに寄り添い、各人材別の少人数研修をリーズナブルに設計可能です。それぞれの事業所・クリニックのサービスに合った研修を経営者様と一緒に考え、課題・ニーズに合ったオリジナルの研修をデザインしております。

 

当事務所でも数々の研修を手掛けておりますが、経営者の方が想像されている以上に、従業員・スタッフの方々は、社員研修という学びを楽しまれていると感じます。日々の業務から少し離れ、社会人になってから学ぶ機会があるということは、従業員・スタッフの皆さんにとっても大変貴重な時間です。

 

当事務所の社員研修に関するサービスはこちら

社員研修・人材育成

 

 

 

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